2012/12/26

1 徒然虫でございます

  つれづれむし、でございます。2009年9月21日をもって終わりました「実行委員長のつぶやき」は回を重ねること35回で、毎週月曜日アップを課してきました。時刻のずれはありましたがお約束通りにつぶやき続けてまいりました。そのうちエッセイのようになったり、論評があったりと随分と型破りなものになってしまいました。
 このたびの一般社団法人ナンフェスの設立に伴いまして、新規開店といたしまして「徒然虫(つれづれむし)」をスタートさせることに致しました。
 まずは命名の経緯から。
 てんとう虫がウォーク&ランフェスタのマスコットキャラであったことは多くの方がご存じかと思います。そして、ナンフェスでもそうあり続けるキャラであります。
みなで行け てんとうむしの 祭なり 何をせむかと こころときめき
 こんな一首を詠ってみたり、スタッフTシャツのキャラデザイン(もちろんてんとう虫)を担当された後藤さんを詠み込んで「go to nanfes」の文字を入れたりと、てんとう虫はしっかりと馴染んでまいりました。
 そんなてんとう虫の「つぶやき」に代わるものを探していましたら、そんな時だからでしょうか、まさに「つれづれなるままひぐらし硯にむかいて・・・・・」が頭に浮かんできたものですから自然と「徒然虫」が誕生してまいりました。
 がしかし、「徒然草」を書いたのは吉田兼好(よしだけんこう)と反射的に出ましても、はてさてあの中身は一体何だったのか皆目思い出せません。いや、元から入ってないのかもしれません。いつの時代の作品だったのでしょう。作品名や著者名をクイズ的に言えてもあまり意味がないことに気づかされましたね。
 そこですぐに「徒然草」を開きますと、悲しいかな読めても内容を理解できません。最初のところは以下の通りです。
 「つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、心にうつりゆく由なしごとを、そこはかとなく書き付くれば、あやしうこそもの狂ほしけれ。」
 (出典:角川書店編 ビギナーズ・クラシックス日本の古典 徒然草 角川ソフィア文庫)
 出典の解説文にはわかりやすく現代文で書いてありましたので、ようやく理解できることとなりました。徒然草とは、一人のんびりと机に向って心をよぎる気まぐれなことを書き続けていますと、本当の自分と対面できるような、人生の真実が見えるような不思議の世界にいたる、もののようです。私の理解では、思索を深め、書き続けることによって真理をつかむという、哲学的な試みといえましょうか。
 「徒然草」のにわか勉強では恥ずかしいのですが、徒然虫としていただきまして、私自身が考えたことや社会の出来事をはじめいろいろなことを極力ナンフェスに関連しますように、我田引水ではなく、また、曲学阿世きょくがくあせいの徒に堕することなく、始める所存です。

2012/12/06

徒然虫再開

ナンフェスのサイトが一新され、新設された「ワタナベ研究所」の中で徒然虫を再開します。まずは以前の徒然虫を順次掲載してゆきます。お楽しみに!